様々な願いを込めるおせち料理

近年は一人暮らしや共働きの方も増えてきて、さらには年末年始にも実家に帰省しないという若者が増えていることから、お正月でもおせち料理を作らない、もしくは食べないという方は増えてきていますが、それでも毎年家庭の味を作るという家も多く、各料理店も高級なおせち料理の販売競争をしていて、今でも日本を代表する料理の一つです。そんなおせち料理ですが、もともとは季節の変わり目を意味している節の時期に、神様にお供え物をして宴を開くという、宮中行事の料理として作られていたのが始まりでした。

その時は御節料理と呼ばれていましたが、次第に一般の方の間でも浸透するようになり、いつしかお正月の定番料理として食されるようになりました。

また家内安全や豊作、子孫繁栄など様々な願いも込めて作られるのがおせち料理ですが、それぞれの食材には異なる意味が込められているので、それを知る事でより一層お正月を楽しむことができるようになります。



例えば黒豆は元気に働けますようにとの願いが込められていますが、この理由はまめに働くという語呂合わせに加えて、元来豆が持つ健康や丈夫という意味もあり、おせち料理には欠かせない食材として愛されています。



また子宝と子孫繁栄の願いを込めた数の子ですが、ニシンの卵から作られる料理である数の子は二親からたくさんの子が出ることはおめでたいとして昔から作られてきた料理です。



この他にもエビは長い髭があるので、腰が曲がるまで元気で長生きすることを願って作られたり、昆布は喜ぶにかけて作られるなど、その意味を知るとより一層楽しみ方が広がるでしょう。